がれき処理に関する専門家の参考意見
国立環境研究所の研究者による放射性物質に汚染された廃棄物埋め立ての問題点
災害廃棄物(がれき)に関する自分(birdtaka)のツイートまとめ
神奈川を瓦礫から守る会
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緊急開催!黒岩知事との「対話の広場」~震災がれきの受入へ!東北再生に向け今、神奈川ができること~
1月30日(月)18:30~
【開催の趣旨】
東日本大震災では、東北地方の岩手県、宮城県及び福島県で、通常の排出量の10年分にあたる約2,300万トンの災害廃棄物、いわゆる震災がれきが発生しました。
国では8月に「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドライン」を策定し、震災がれきの受入の考え方を示しましたが、全国的に受入は進んでいない状況にあります。
しかし、震災がれきの処理は、国難を乗り越え、東北が再生するために避けては通れない課題です。国民全体で力を合わせて、対応していく必要があると考え、本県では、県民の皆様の御理解を得ながら、震災がれきを受け入れていくことといたしました。
受け入れた震災がれきは市町村が焼却しますが、その焼却灰については、県が有する最終処分場で受け入れていくこととしています。
そこで、こうした震災がれきの受入について地元の皆様をはじめ県民の皆様に直接御説明し、意見交換を行うため、黒岩知事との「対話の広場」を1月30日(月)18時30分から開催し、その模様をライブ中継いたしますので、是非御覧下さい。
【主な内容】
1. 東日本大震災に伴う震災がれきの受入に関する県の対応について(説明:黒岩知事)
2.放射能に関し知見を有する者からの説明
3.県民との意見交換
報道記事
粉じん 常時測定を 森口祐一・東大工学系研究科教授
-京都の大文字の送り火で心配されたように、放射能を持つ廃棄物を焼いたら、セシウムが空中にまき散らされませんか?
「今までのデータでは、焼却場の排気からは、セシウムはほとんど検出されていません。フィルターに吸着されるか、燃え残りの灰にとどまります」
「ただ市民は、空気中に出るということに敏感で、装置故障を心配する人もいる。焼却場の煙突に粉じんの観測装置をつけ、常時データを公開すれば、装置が働いているかどうか分かります。セシウム以外の各種、たとえばストロンチウムは、ベータ線しか出さないので測定に時間がかかります。それでも実測値で確認することが信頼につながります」
「数字で見れば、空気中から吸い込むことよりも、地表に落ちて放射線を出し続けているものから被ばくする線量の方が大きいのですが・・・」
-空中に行かないとすれば、放射性物質は、川や下水汚泥などに集まってくる?
「秋以降、河口付近や中州の線量が上がったとの観測があります。千葉県柏市で見つかった土壌1キログラム当たり数十万ベクレルという高線量の場所も、屋根から雨水が集まってきてたまるところでした」
-局所的に放射線量が高い場所は他にもありそうですが?
「大きな建物の屋根から1ヵ所に雨水が集まる場所などは線量が高くなりがち。見つかったら、人が近づかないようにし、泥を除去するなど具体的な対策が必要になります。国や自治体が手を打つべきです。基準の数字を決めるだけではなく、実際に現場できちんと対処しているかフォローしなくては」
-東北のがれきをよその地方で焼却することの問題点は?
「原発近くのがれきと津波によるがれきが混同されている。たとえば岩手県宮古のがれきは、東京のごみより汚染度が低い。岩手のがれきを心配する前に、関東の人は周囲のホットスポットについて正しく知ることが必要です。広域処理は安全の証明にコストがかかりすぎる。行政や専門家の信用が失われているのもその一因です。逆風の中で広域処理を進めるべきか、疑問を抱いています」
「福島から出たものがどこにどれだけあり、どんな経路で広がっているのか。健康を守るため、どの経路に気を付けるべきか。政府や専門家は、全体像を分かりやすく説明しなくては。それが必要以上の不安を解消するのに役立つでしょう」
焼却ありき 密室で決定 「見切り発車」の災害がれき処理 環境省 実証データなし批判黙殺
東京電力福島第一原発事故の放射能に汚染された東日本各地の焼却施設で連日、ごみが燃やされている。岩手、宮城両県の災害がれきは地元では処理しきれず、全国で受け入れる計画が進む。焼却施設から放射性物質がまき散らされ、住民が2次被ばくする恐れはないのか-。環境省は「安全」と言い張るが、その根拠は薄弱だ。同省は昨年6月、実際のデータがないまま、災害がれきの焼却処理方針を決めていた。(佐藤圭)
昨年6月19日、東京・霞が関の環境省第一会議室。非公開で開かれた有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」は、福島原発周辺の警戒区域を除く福島県内の災害がれきの処理方針を了承した。非公開の理由には「表に出せないデータがある」(同省廃棄物・リサイクル対策部)だった。
密室で決まったのは、大きく言って[1]木くずなどの可燃物は、新たに放射能対策を講じなくても、既存の焼却炉で焼却可能[2]放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル以下の不燃物や焼却灰は最終処分場に埋め立てが可能で、8000ベクレル超については一時保管-の2つだ。
可燃物については「十分な能力を有する排ガス処理施設」との条件を付けた。「十分な能力」とは、ダイオキシン対策で整備された「ろ布式集じん機(バグフィルター)」と呼ばれる高性能の排ガス処理装置のこと。ダイオキシン対策が放射能汚染に適用するとは、にわかに信じ難い。
この時点で放射能汚染がれきを実際に焼却炉で燃やしたデータはなかった。環境省によれば、その主な根拠は検討会委員の大迫政浩・国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター長が同会に提出した資料だった。
その一つが、同センター作成の「放射能を帯びた災害廃棄物の処理に関する検討」。ぜんそくや肺がんを引き起こす可能性のある「PM2.5」という粒子状物質は、バグフィルターで「99.9%以上(除去できる)」。だから「(放射性セシウムなどの)元素も捕集される」と報告している。ただ、わずか4ページの資料だけでは、その理由はよく分からない。
もう一つが「一般廃棄物焼却施設の排ガス処理装置におけるセシウム、ストロンチウムの除去挙動」と題した論文だ。2009年秋、バグフィルターを備えた「A自治体」の焼却炉で測定したところ、セシウムの除去率は「99.99%」という。だが、ここに登場するのは放射能を持たない「安定セシウム」と「安定ストロンチウム」。そもそも放射性物質をテーマにした実験ではないのだ。
有識者のお墨付きを得た環境省は6月23日、この方針を正式決定した。後日公表された会議の議事録によれば、これらのデータについて「机上の仮説の数字が多い」(酒井伸一・京都大学環境科学センター長)と批判的な意見もあったが、環境省は黙殺した。
同省廃棄物・リサイクル対策部は「十分なデータはなかったが、方針はすぐ出さなければならなかった。ごみを燃やすことができなければ都市生活は成り立たなくなる」と説明する。まさに「焼却ありき」だった。
ダイオキシン対策で整備 フィルター本当に安全? 放射性物質除去性能に疑問も
環境省自ら「不十分」と認める状況下で、放射能汚染がれきを燃やすのは「人体実験」ではないのか。
大迫氏は「こちら特報部」の取材に「バグフィルターでのばいじん除去率や、安定セシウム、安定ストロンチウムでの除去率の高さから、バグフィルターで十分除去できる、と検討会で判断した。安定セシウムの挙動は放射性セシウムと同じになると考えていい。災害廃棄物を燃焼した試験はこの時点では行っていないが、災害廃棄物も通常の可燃物なので、性状が都市ごみと大きく異なることはない」と主張した。
環境省も「放射性セシウムの除去率は実際に99.99%だった」と反論する。その根拠を尋ねると、同省が昨年11月末から12月中旬までの間、福島県内6ヵ所の焼却施設で測定した結果を示された。そこには「除去率99.92~99.99%」とある。しかし、これは、バグフィルター付近の測定結果から算定したにすぎない。投入したがれきに含まれていた放射性物質の総量は調べておらず、実際にどれくらい除去できていたのかは疑問が残る。
福島県での処理方針は、岩手、宮城両県の災害がれきの広域処理にも継承された。見切り発車した「福島モデル」が今や全国標準になったのだ。
岩手、宮城両県の災害がれきは、通常の年間10~20年分に相当する約2000万トン。東京都と山形県が受け入れているが、そのほかの地域では住民の反発で調整が難航している。
環境省は、広域処理の安全性を必死にアピールしている、そこまで振りまいているのが「バグフィルター安全神話」だ。住民向けのパンフレットには、バグフィルターの図入りで「放射性セシウムをほぼ100%除去でき、大気中への放射性セシウムの放出を防ぎます」と強調している。受け入れに反対する住民は「無知」と言わんばかりだ。
ごみ問題に詳しい環境ジャーナリストの青木泰氏は講演会や著書などで、「バグフィルター安全神話」に疑問を投げかけている。
「バグフィルターではダイオキシンもすべて取りきれないのに、原子レベルの放射性物質が除去できるというのは、サッカーのゴールネットで野球のボールを捕獲できるというのに等しい暴論だ。焼却炉の煙突から放射性物質が放出されれば、その空気を吸った住民は内部被ばくする」
検討会のありかたについては「技術的な検討の場を非公開にする理由は全くない。本来は2~3年かけて検討を重ねなければいけない問題だが、環境省は、放射性物質が除去できるという実際のデータがないまま、がれき焼却方針を決めてしまった。方針を決めた後に実験でつじつまを合わせても、誰にも信用されない」と憤る。
では、どうするか。青木氏は訴える。
「バグフィルターで99.99%除去できるという説明は直ちにやめるべきだ。現在のように、汚染度にかかわりなく、何でも燃やすのは間違っている。受け入れの基準を早急に決める必要がある。
がれき受け入れ 県民ら「反対」も知事理解求める 横須賀、対話集会に300人
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20120121/CK2012012102000044.html
東日本大震災の被災地のがれき受け入れを表明した黒岩祐治知事は二十日、がれきの焼却灰の埋め立てを予定している横須賀市で、県民に説明する「対話の広場」を開いた。会場には約三百人が訪れ反対意見が占めたが、黒岩知事は受け入れに理解を求めた。
冒頭、黒岩知事が焼却灰の埋め立ての方法について説明。続いて、岩手県環境生活部の工藤孝男部長が、処理できたがれきはいまだ全体の4%である現状を話し、「このままでは新しい街づくりができず、被災者の心の元気も出ない」と訴えた。
県民との質疑応答では、知事の他に、前川和彦・東大名誉教授や環境省職員らも回答者として登壇。県民からは「焼却した場合、放射性物質の濃度は濃縮されて危険が高くなるのでは」「安全基準も、うそばかりの原発政策の中では信じられない」「国に対して別の方法で処理することを求めてほしい」などと反発が続出した。
黒岩知事は十五日にも、埋め立て予定地周辺の地元住民を対象に説明会を開いたが、強い反対が相次いだ。 (中沢佳子)
(c)東京新聞







