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放射能測定

給食用測定器購入についての提案書[横浜の会より]

周辺自治体で検出限界30ベクレルや200ベクレルの測定器購入の発表が相次いでいます。

横浜は毎日1校を選び1食分を食材全品核種検査をしておりますが、12月までの期間限定の為、測定器購入の検討に入ると思われます。給食の安全性が確認できないような測定器が選定されては困りますので、11月28日横浜市長、放射線対策部、教育委員会健康教育課に提案書を提出いたしました。

給食用放射能測定器購入についての提案(pdf548kb)

測定器比較(pdf32kb)

平成23年11月28日
横浜市長 林 文子様
教育委員会健康教育課長 清水 文子様
放射線対策部課長 倉持 ジョン ロバートカー様
横浜の子どもたちを放射能から守る会

 

給食用放射能測定器購入についての提案

 

子どもたちは放射線に対する影響が大人に比べて3倍から5倍高く、子どもは放射性物質に汚染された食品を摂らないほうがよいということは、放射線防護の基本であり、放射線防護の専門家の常識となっています。また、食品から摂取する放射性物質の安全と言える量(しきい値)は存在しないとも言われています。
食品による低線量内部被曝の人体に与える影響は、専門家によって意見が分かれているため、未だ科学的に証明されていないことは承知のとおりです。しかし、チェルノブイリ原発事故後、食品により低線量被曝したと思われる多くの子どもたちに、ガンだけでなく心筋梗塞、糖尿病他様々な疾患、知能低下などの異常が見られたとの論文があります。ペトカウ理論によれば、内部被曝は外部被曝の1000倍人体にダメージを与えると言います。
しかし現在、日本で採用しているのは最新の2007年ではなく、1990年ICRP勧告によるリスクモデルであり内部被曝を考慮していません。
食品による低線量内部被曝のしきい値が、科学的には証明できていない状況下では、将来を担う子どもたちへの放射線対策を、より安全サイドにたって講じることが大人の責務です。
不幸にも原爆で被曝した人々と同じように、子どもたちが一生被曝による影響の不安を抱えながら、生きていくことは避けなければなりません。現在の1日1食分全品目核種検査が終了後も、長期に渡って給食の安全を確認するため、最適な食品の放射能測定器を選定、購入していただきますようご検討お願いいたします
横浜は公立小学校が344校ありますため、全校に配置することは経済的にも厳しいと思われます。そこで、メニュー、納入業者別で分かれている48グループ、1グループに1台、計48台を購入し、1日1食をミキサー測定をすることが、現実的な対策方法であると考えます。 

 

◆食品の放射能測定器の選定基準

現在の食品規制値は大人、子どもの区別はなく、流通規制により経済に影響を与えない程度の目安として定められております。流通している食品が食品規制値以下であっても、子どもたちにとっての安全性を確認するためには、より精度の高い検出限界の測定器を選定することが望ましいと考えます。ミキサー測定は検体の水分が多くなるため、測定値誤差が大きくなる傾向があり、実際の汚染よりも低い測定値となります。ミキサー測定で食材の安全を確認するためには、せめて検出限界20ベクレルまでの測定器が有効であると考えます。

◆長期にわたる低線量被曝、内部被曝に関するリスクについて

1)内部被曝を外部被曝のようにmSvに換算して危険性を評価するのは間違いである。
(30Bq/kgはシーベルト換算すると安心な数値だという説明を頂いたことに対して)
以下、琉球大学名誉教授矢ケ﨑克馬先生より。
「低線量と評価される状態であっても、同じ放射性物質が身体の中に入って内部被ばくする場合は、外部被ばくの場合とは桁違いの大きな被ばくを与えます。内部被ばくは単位時間当たりの放射線の強さだけが基準ではなく、体内に入った微粒子の量による・・・
「100万分の1グラムでも、急性症状が発症する被ばくが与えられる」
また、ベラルーシの症例を調査した科学者によると「小児の心筋における10Bq/kg以
上の放射性セシウム蓄積は電気生理学的な諸プロセルの異常をもたらす」とのこと。
2)主に食品を介したセシウムの体内蓄積と排出について
上図はCs-137を一日1ベクレル摂取し続けた場合子どもだと約300日、成人だと約600日で摂取と排出が「生理的平衡状態」になることを(絶対値で)示す。自然核種であるカリウム40は成人(体重60kg)の体内には約4000Bq(67Bq/kg)が含まれているが、それ以上増えも減りしない。セシウムのような人工核種が問題なのは摂取量に応じて平衡量が増加する、つまり上限がないこと。
【提案1】検出限界3~3.8ベクレルの測定器を購入
ATOMTEX AT1320A < NaI Φ63 mm >  ATOMTEX社(ベラルーシ共和国)
参考価格:約130万円
LB200とは違い、カリウム40の影響を受けず、セシウム134、137は生のスペクトル情報と解析ソフトによる検出Bqを分けて出力します。1時間測定で検出限界5~7ベクレル、2時間測定で検出限界およそ3ベクレル。ATOMTEXはNaI(ヨウ化ナトリウムシンチレーター)の中では、検出器の結晶が比較的大きいこと、プログラム開発や運用面で代理店対応が良いこと、リーズナブルなこと、が長所としてあげられます。今のところ妥当な機械だと思います
設置面積:60cm四方重量:約130kg(人力での移動は無理。段差があるところは台車が使えず設置・移動が厳しい)マリネリ容器:5個標準添付。電力:付属ノートPCからのUSBバス修理対応:シンチレータ、detectorが故障した場合、ベラルーシにて修理。納期:3~3.5ヶ月(10/26現在時点)アドフューテックの日本仕様のものは、電卓のような表示部分ではなく、PCでの表示で、Cs134についても計測できるように、ソフトウエアとハードが日本仕様として改良されています。

◆AT1320Aによる測定方法の提案

前日測定は食材ごと、当日測定はミキサー測定が現実的な方法です。より確実性を求めるならば、市で1台ゲルマニウム検出器(1500万円程度)をおいて、クロスチェックする体制をとる方法もあります。
【提案2】検出限界20ベクレルの測定器を購入
BERTHOLD 水質・食品放射線計測モニター(ベクレルモニター)LB200
参考価格:約50万~70万円
鉛遮蔽体の中にNaI検出器を組み込んだ簡易・迅速検査用装置。 定量下限は20Bq/kg。 これ以下でも数値は表示されますが、信頼性が低下する為、20Bq/kgにて不検出として扱われます。測定操作も容易で、鉛遮蔽体内に検体をセットし、測定スイッチを押せば測定は開始されます。 測定時間を設定し、終了時に停止させると測定値が表示されます。 ただしPCへのデータ移行ができないので、記録を取る必要があります。感度も良く、総放射能量を測定する上では十分な機能を有しています。 同位体研究所においては、簡易検査として、まず放射能が検出されるかどうかの迅速検査に使用されます。注意点は、放射性カリウムを多く含む検体(海藻等)の場合、環境放射能も計測しますので、留意が必要です。 (ただし、カリウムについては、感度を落としてあるので、通常では問題ない測定が可能)
検体を入れる容器(マリネリ容器)が壊れやすい為、予備を買い置きする必要があるという難点があります。

◆LB200による測定方法の提案

LB200は1検体の測定時間が15分ほどですので、前日や当日給食調理前の食材ごと測定が可能です。
当日限られた時間内で検査をする場合は、米は一定期間同じ産地同じ銘柄であれば、米の状態で1度検査。その後は省略。他の食材も数日中に使用した測定済のものと同じ産地・品目ならば省略する。
外国産を検査対象外にしたり、野菜は東北関東のもののみ測定対象とするなど、工夫すれば無駄を省くことができるでしょう。
リスクの高い牛乳・米・きのこ類・肉・魚・お茶などの食材を優先して測定し、野菜は汚染が低くなってきているので、調理法で対応する方法もあるでしょう。
以下の測定器は給食の安全性を確認するためには、適当ではありません。
【日立アロカ CAN-OSP-NAI 】
検出限界30ベクレル(I-131, Cs-134, Cs-137 それぞれ30Bq/kg 10分測定時)
参考価格:465万円
・セシウム134とセシウム137がほぼ同量検出されている現状においては、放射性セシウ
ム全体の検出限界は60Bq/kg になる。同じサンプル量で検出限界を下げるためには測定時間を長くする必要があり、測定時間と検出限界の関係は「二乗の逆数」のため、検出限界を1/6の10Bq/kgにするためには測定時間は6×6=36倍の360分=6時間にする必要がある。(検出限界を5Bq/kgにした場合、理論上、この機器では1検体あたり24時間の測定時
間がかかるという計算。)
・NaIシンチレーションの性能比較の1つの指標として、シンチレーターサイズをみる。
このサイズがその機器の感度を語ることも多く、その観点で、日立アロカCAN-OSP-NAI
の検証をしてみるとコストパフォーマンスが良いとは言えない。
シンチレーターサイズ:2インチ(50.8㎜)
金     額:465万円
指 数 換 算:50.8÷4.65(百万円)=10.92
また、鉛遮蔽も薄いため、置く場所の選定が必要。
高エネルギー加速器研究機構(KEK) 素粒子原子核研究所 野尻美保子教授のブログより。
【HORIBA 環境放射線モニタ PA-1000 放射能簡易測定キットPA-K】
検出限界値200ベクレル
参考価格:PA-1000 125000円 PA-K 25000円
この機種のパンフレットには 「 この方法は当社独自の方式であり、厚生労働省などのガイドラインに沿ったものではありませんので、結果を厚生労働省などのガイドラインによる測定結果としてご使用いただくことはできません。正確な放射能を求めるためには検査機関による精密分析を行なってください。」と記載してあります。

http://www.horiba.com/fileadmin/uploads/Process-Environmental/Documents/Catalog_for_Radi/HRA3930C.pdf

検出限界200ベクレルでは、子どもにとって到底安全を補償できる検査はできません。
市民の命を左右する測定器を、経済産業省の法令である計量法で一定の基準をクリアした測定器が検定品となれば、未検定品に税金を使うのは、補助金適正化法違反になる可能性があります。
各自治体でまちまちの検出限界値の測定器購入の動きがあり、全国の給食が一律に一定の基準で安全が担保されるよう、測定器選定基準が定められることが必要であると考えています。
現在、経済産業省 計量法担当に対して、計量法の改正等によって、放射線測定器の公的使用認定条件と、ND値の事前設定(測定前に、NDを高く設定すれば、測定時間は、短くなる)ハード的NDと測定設定条件ND等を明示をするように要望する予定です。

◆なぜ、検出下限値30Bq/kg では問題なのか。

⇒ 放射性セシウム全体の検出限界は60Bq/kg
1)すでに給食検査を実施している自治体との比較で、この数値は保護者たちを納得させ
るものではない。信頼に値しない。
自治体への信頼度 : 30Bq/kgのND(不検出)< 5Bq/kgの感度で6Bq/kg検出
【EX】横須賀市の測定結果では、検出下限値0.6、0.7、0.5
ゲルマニウム半導体検出器での分析ではあるが、一般素人はNaIシンチレーションとの違いなど念頭になく、単純に「 横浜市 は検査が甘いという 印象 を持たれてしまう懸念がある。
さらには、仕入れに携わる方々や、仕入れ業者への抑止力にもならない数値である。
また、2012年4月に食品基準値が下げられることを考え合わせると、検出下限値はもっと低く設定できなければ検査の意味をなさない。
以上、給食用の測定器購入についてご検討いただき、回答をお願いいたします。

 

横浜の子どもたちを放射能から守る会

 

・同じく28日、急遽横浜の会内に立ち上がった「横浜市修学旅行を考える会」が要望書を提出しました。
横浜市用は、横浜市教育長と市長宛て
日光市用は、日光の市長、教育長、観光局長宛て
学校用は、個々が学校との交渉に使えるようなイメージです。



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